委員長は、知事の後援会が実施した政治資金パーティーに信用保証協会役員が関与した事実はあるが、本件文書にある指導員の削減や補助金カットを仄めかした事実やその活動に県職員が関わった事実は認められなかったとした。本件文書の記述は虚偽であった。
ただし、信用保証協会の幹部が名刺を配ってパーティー券販売活動の一部を担ったということは、協会の公的イメージや業務の中立公平性に対する信頼を傷つけかねないので、幹部には慎重な行動が求められたと言って良いと考えると、提言した。
【事項6】令和5年11月実施の優勝記念パレードをめぐる問題
本件文書は、令和5年11月23日実施の優勝パレードを、県費をかけずに実施するべく、クラウドファンディング(CF)や企業の寄付を募ったが必要額を下回ったため、元副知事を司令塔にして、信用金庫への県補助金を増額し、それを募金としてキックバックさせることで補ったとし、公金横領・公費の違法支出と記した。またパレード担当の課長(同課長)が「この一連の不正行為と大阪府との難しい調整に精神が持たず」うつ病を発症し、現在病気療養中と記している。
委員長は、本件が「真実相当性」の問題に関わるからか、詳しく経過を述べたが、結論として元副知事が補助金と協賛金集めの両方に関わったものの、時系列でみても両者は別物で関係はなかったと考えているとした。これも本件文書の記述は虚偽である。
但し、委員長は、これらの事実は委員会が大阪と兵庫の職員間のメールなどを細かに分析して分かったことであり、また補助金と協賛金の両方で重要な役割を果たした副知事本人は時系列から2つは別の問題と理解できるが、外部(即ち、元局長)から見ると関連があると見えてもおかしくはないと思われると述べた。
この「外部から見ると関連があると見えてもおかしくはないと思われる」という部分が3号通報の要件である「真実相当性」の有無に関係するというのである。そして委員長は「この件については背任罪で告発がなされているようですから、最終的にはその結果を待たなければならないが、・・キックバックはありえない」と結論した。