委員長は、知事が当時、県内各地の商工会・商工会議長を訪問したことは事実だが、その際に知事選の支援や投票依頼を行った事実は認められず、予算や政策についての説明と意見交換が目的だったとした。本件文書の記述も虚偽だった。
【事項4】贈答品に係る問題
本件文書には、「贈答品の山」として「知事のおねだり体質は県庁内でも有名。知事の自宅には贈答品が山のように積まれている」と記され、「コーヒーメーカー」「ロードバイク」「アイアンセット」「スポーツウェア」の4例が挙げられている。
委員長は、随行者の所属部にコーヒーメーカーとトースターが届いたのは事実だが、知事個人が受け取ったものではなく、随行者に秘書課に届けるように指示した事実もないので、主要な部分でこの指摘は事実ではないとした。本件文書の記述は虚偽であった。
ロードバイクとゴルフクラブ、そしてスポーツウェアも知事個人への贈与は認められなかったとし、特別交付税算定での見返りや総務省出向者冷遇の事実も認められなかったとした。以上、本件文書の記述は4件とも虚偽であった。
但し、委員長は各視察先とは利害関係がないとは言い切れないので、疑念を招かぬよう慎重な行動が必要であったと思われると提言した。また贈答品問題では、4月の公益通報を受けてガイドラインを策定し、物品受領のルールが明確化されたことはご承知の通り、と述べた。
報告書は「知事のおねだり体質・・」につき、ホットラインやアンケートを参照したが「庁内で有名な噂とまでなっていた訳ではなく」、アンケートも匿名が大半で、質問形式も厳密ではないためこれを評価することは困難と記している
ならば、委員長は事項4の結論としてその様に述べるべきだろう。膨大な報告書を詳しく読む者は多くないからだ。百条委員会のアンケート結果はメディアの論調を先導したが、それが杜撰だったことはネットで夙に知られていた。ここが世論分断の原点ともいえよう。