この頃の岡崎はレスターでもポジションを失い難しい立場にあった(実際、翌2019シーズンにスペイン2部のウエスカに移籍)が、そんな苦悩は微塵も見せずグループリーグ3戦に途中出場し、戦力としても十分に貢献した。年齢的には主将のMF長谷部誠(当時34歳)よりも年下だが、日本代表得点数3位(50得点)を誇る一方で、チームプレーに徹することも出来る岡崎の貢献度は計り知れない。ピッチ上の監督としてリーダーシップを発揮した長谷部が“学級委員長”だとすれば、岡崎はさしずめ“イジられキャラのムードメーカー”だったと言えるだろう。
2022カタールW杯:GK川島永嗣(当時39歳、ストラスブール所属、出場時間0分)
2022年のカタールW杯で、長友と共に歴代4人目のタイ記録となる4度目のW杯日本代表選出となったGK川島永嗣は、前2大会でレギュラーを張り、2019年に開催されたコパ・アメリカ(南米選手権)にも出場した。川島の場合、英語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、オランダ語、フランス語を習得している点が大きなアドバンテージだった。
渡欧後、リールセ(2010-2012)、スタンダール・リエージュ(2012-2015)、ダンディー・ユナイテッド(2015-2016)、メス(2016-2018)と渡り歩き、第2GKとしての役割を与えられていたものの、いつの間にかレギュラーポジションを奪取していた川島。実力も遜色なく、特にPKストップの技術は歴代日本代表GKナンバーワンとの呼び声も高い。そして42歳となった今でも、J2ジュビロ磐田でJ1復帰に向けての戦いを続けている。

長友、日本人初となる5度目のW杯出場へ?
20日のバーレーン戦後のテレビ中継から伝わる長友のハシャギぶりは、本来、主役であるべきである遠藤や、1ゴール1アシストのMF久保建英の存在をかき消すほどで、ポジティブな意見が多い一方で、「オチに使われた」「見ていられない」という声もSNS上で上がっていた。