つまり、日本の新卒就職市場で正規採用にったとしても、男性と女性ではその意味するところがまったく違います。

男性なら転職のチャンスを掴まなくてもほぼ終身雇用身分が保証されているのに対して、女性の場合は年齢が高くなるに連れてきびしくなるふるい落としレースのスタートラインに立つことを許されただけなのです。

この賃金格差と雇用保障格差を総合すると、次のグラフが示す恐ろしい年収格差になります。

日本で就業している女性の大半が年収200万円未満の非正規雇用または自営業で働いていて、その人達に比べれば年収は高い正規雇用の女性たちも、年収が高くなるに連れて男性との人数差が広がっていくのです。

次の2枚組グラフは、日本とスウェーデンの女性の年収分布を比較したものと、日本国内で男性と未婚女性で最低生計費と呼ばれる水準の年収未満にとどまる人たちがどれほど違うかを比較したものです。

左側2本の棒グラフが、日本女性対スウェーデン女性の比較です。

この比較では、全年齢層で日本女性の年収は全勤労者の年収の下位25%未満の場合が過半数なのに、スウェーデンでは30代以降では一貫してこの比率が10~20%で、女性のほうが男性より堅実な人生設計をして、それなりに報われる社会になっていることを示しています。

また、日本では30代前半までは年収下位25%未満の人が減るけれども、30代後半からその比率が再上昇するという事実は、いまだに日本女性は「職場の花」扱いしかされていないことを如実に示しています。

右側の2本は、日本国内の全就業男性と未婚の就業女性とで最低生計費と呼ばれる329万円未満の年収の人の比率を比較したものです。ここでも男性なら30代以降はこの比率が一貫して25%未満なのに、全年齢層で未婚女性の半数以上が最低生計費を稼げていません。

日本の少女は知っている

欧米諸国の場合、一般的には女性の就労条件が男性よりきびしくても、頑張って高い知的能力を要求される仕事ができるようになれば、その不利はかなり大幅に自助努力で緩和されます。