デジタル・クライシス総合研究所による最新の炎上事案分析(調査対象期間:2024年11月1日~2024年11月30日) – 一般社団法人 デジタル・クライシス総合研究所

※弊所では「炎上」の定義を、「企業や団体、個人が発言した内容、行為がSNSやWebメディア上に掲載・拡散され、それに言及した批判や非難の投稿が100件を超えた場合」としています。

(投稿数についてはオリジナル投稿のみを計上。コメントのない再投稿は含みません)

その上で、この研究所は年間1400件の炎上が発生していると報告しています(X上のものに限らない)。批判が100件というのは感覚として「炎上」と認識し始めるのがこの辺りかな、という気もします。

ところが、この基準だと鳥海教授の基準ではほとんどが「非実在型炎上」になります。

実は鬼滅の刃の作者が女性だった話で炎上したのは前回の分析の後だったので慌てて分析しなおしたらやっぱり非実在型炎上だった話|tori

こちらでは「作者が女性だと叩いている人は少数いる(推定400件以下)」という事実認識をベースに、「正直このくらいの数字は炎上というにはほど遠いかと思います.50万アカウントがツイートしても「大したことがない」という解釈も成り立つ時代ですからね.」と書かれています。

まあネット上で「炎上」と認識されている事案なんて、本当に実在するアカウントがやっているのか?とか、真剣にクレームを立ててないでしょう?というもの、批判に正当性が無く、無視すべきものが多いからいちいち気にするなよ、とは思います。

なお、「Xのトレンド欄に載ったら炎上とみなして良いか?」はどう考えるべきでしょうか?個人的な観測経験になりますが、XはTwitter時代から「加速度」を考慮しており、30分で200件くらいの言及があれば当該文言がトレンド欄に上がってくる場合があります。今回の赤いきつねCMもトレンド欄に上がって来たとする報告がありますが、「おすすめ」欄と勘違いしている可能性もあるため断定はできません。

赤いきつねのCMは『非実在型ネット炎上』と呼ぶべきなのか?