今後は、これらの違いが発語や認知発達の経過、さらには社会性や情緒面での成長とどのように関連していくのか――そういった縦断的な研究が進むことで、新生児期の脳がもつポテンシャルを一層深く理解できるようになるでしょう。

こうした知見が、早産児のケアや育児方針の改善だけでなく、「私たち人間はいかにして意識や複雑な思考を手に入れたのか」という根源的な問いに対しても、重要なヒントを与えてくれるはずです。

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元論文

Typical and disrupted small-world architecture and regional communication in full-term and preterm infants
https://doi.org/10.1093/pnasnexus/pgaf015

ライター

川勝康弘: ナゾロジー副編集長。 大学で研究生活を送ること10年と少し。 小説家としての活動履歴あり。 専門は生物学ですが、量子力学・社会学・医学・薬学なども担当します。 日々の記事作成は可能な限り、一次資料たる論文を元にするよう心がけています。 夢は最新科学をまとめて小学生用に本にすること。

編集者

ナゾロジー 編集部