そうではなくて、「買う気は出てきたが懸念点がある」人にはその「懸念点の聞き取り」を丁寧に行って、「その懸念点に丁寧に答える」作業に入る必要があるんですよ。
今回の、高額療養費制度改悪みたいな現象は、ある意味で例の「財務省解体デモ」みたいな形で、インフレの状況下でなんとか国民負担を減らしてほしいという「切実なニーズ」が噴出してくる中で、政治的に「なんかしないと」という方向性で玉突き的に出てきているわけですよね。
ある意味で「国民のニーズ」的に選挙で示されている「方向性」自体は揺るぎなくある。
でも、「とはいえ、安心の医療制度が崩壊して、日本社会の一体感が崩れてすごく殺伐とした社会になってしまうのでは?」という不安感もものすごくあるわけですよね。
もしあなたが高額の買い物をしようとしていて、「買う気はあるが懸念点が色々ある」というタイミングにいるとして、あなたは営業マンにどういう対応を取られたいか?という部分が今考えるべきことなんですよ。
そのタイミングで欲しいのは「強引に自説を押し込んでくる」営業マンなのか?
それとも、「懸念点を聞き出してくれて、具体的にそれは大丈夫ですよという提案をしてくれる営業マン」なのか?
まあ50年前ぐらいは前者の方が売れてた時代もあったと思いますが(笑)、今の時代は明らかに後者の態度が必要ですよね。
日本社会における医療改革を進めたい勢力は、徐々にこの「相手側の懸念点をほぐすようなコミュニケーション」が必要な段階に入っていることを認識するべきタイミングだと思います。
5. 提案②『現場の良心さん』を巻き込む
外資コンサルが提案してプレゼンは好評だったのにお蔵入りになるプロジェクトって結構あるんですが(笑)、それは結局「相手側のニーズや意志」の部分を取り込みきれなかったことが多いように思います。
そういう瞬間に大事なのは「現場の良心さん」というタイプの論者をいかに引き込めるかなんですよね。