「高齢者の負担増」というのはかなりイメージが悪い政策ですが、ただ大枠でみると日本は高齢者の方がかなり裕福な状況ではあるんですね。

だいたい日本人の金融資産の6割以上を60代以上が持っていて、そしてこれは、「老後の蓄え」と言いつつあまり使われずに終わることが多いという研究結果がある。

内閣官房資料

内閣府資料

なので、「ストック」で見ると90代の高齢者が亡くなって70代の高齢者が相続して、それはほとんど取り崩されないままタンス預金され続けてる一方で、現役世代は「フロー」の部分だけでなんとかやりくりせざるを得なくなっている現状がある。

そういう意味では、もちろん貧困層の高齢者への配慮が必要なのは当然としても、「何らかの形でもう少し上の世代にも負担してもらわないと」という情勢になるのは避けられない情勢ではあるんですよ。

そういうのを無理やり排除し続けて、「老人は死ねというのか!」と一緒くたに抑圧していると、余計に相互憎悪が募って「ああそうだよ死ねって話なんだよ!」みたいな方向にヒートアップしかねない情勢にあるんですね。

また、よく言われてる事ですが日本の総合病院の経営状況とかはかなり青息吐息な事が多くて(以下ポスト参考)、海外比較でとんでもない薄給と激務をなんとかこなしてもらってる現状がある。

そう考えると、津川先生のプランの①と②になっている、「高齢者の窓口負担をなんとか増やす方向にしてもらう」と、「開業医利権」的な側面もある「OTC類似薬」の部分とは、今の日本の医療制度の歪みをなんとかもう少し時代に合ったものにしていくにあたって非常に芯を食った方向性なのだと思います。