特に、①(高齢者の窓口負担)の方は政治的に結構揉めるでしょうけど、②(OTC類似薬)の方は反対しているのは医師会のみ(開業医の収入的に直結するという話があるらしい)で、結構医療関係者でも「まずはそこからだろ!」と怒ってる人が多い感じなので、まずはココカラ…という流れには今後なっていくように思います。

津川先生のプランには、さらに後半でもっと野心的なデータドリブンの医療合理化っていう色々な提言もあるのですが、まあそこは追々踏み込んでいければいいですね、という感じでしょうかね。

この津川先生のプランは、かなり今党派を超えてめっちゃ読まれてるので、そこから空気の変化が生まれて新しい流れが起きてきそうな感じではあります。

ただ、津川先生のx(Twitter)とかに、「そもそも医療費って削減しなきゃいけないんですかぁ?」みたいなコメントとかも結構ついていて、ここの部分での状況認識というのが徐々に更新される必要はありますね。

いや、別に「医療費削減しなきゃ即破綻する」っていうわけではないんですが、ただ医療費削減しなきゃどんどん(特に現役世代の社会保険料の)負担は激増せざるを得ないというだけの話なんですね。

「財務省解体デモ」とか最近あったように、それはそれで政治的に限界が来つつある状況ではないでしょうか。

実際、これは誰のせいでもなく日本が世界一の少子高齢化社会である事が原因で、これだけ「めっちゃ高い」とブーブー言われている社会保険料でも、今の医療費は半分ぐらいしか満たせてないんですよね。

厚生労働省の資料

後期高齢者の場合と合算した自己負担額の平均が15%、保険料で賄われてるのが53%で、残りの32%はずっと税金で補填しているわけです。

で、これがさらに少子高齢化で数年ごとに兆円単位で増え続けてるだけでなく、今後一件数千万とか億とかしかねない高度医療の普及によってさらに激増することが予測されている。