「取りやすいところから取り、削りやすいところから削る」
ムードの中ではどんどん知らないうちに改悪が進むので、とにかく今ここで声をあげておくことが必要なタイミングであるわけです。
3. では、どういう改革の方向性がありえるのか?
さっき貼った私のPIVOTの動画での話にあったように、
金持ちと貧乏人であまりに寿命に差がつかないように高額医療費制度はなんとか残して、それ以外の日常レベルでの利便性みたいな部分で多少我慢してもらう方向がいい
…という方向性では、どういう具体策があるのか?
これについては、UCLA准教授の津川友介氏などが、色々な研究を元に青写真を描いてくれています。
詳しくはリンク先を読んでいただくとして、例えば
① 70歳以上の窓口自己負担割合を一律3割負担とする(1.0~5.1兆円の医療費削減効果) ② OTC類似薬を、保険収載から外す(3200億円~1兆円の医療費削減効果)
…といった方向性でもっと大きく、そして「ダメージが軽微」であるエビデンスがある方向性の改革があるようです。
OTC類似薬っていうのは、いわゆる「湿布」とか「風邪薬」とかのドラッグストアで普通に買えるもののためにわざわざ医療保険を使っているような部分から手を付けてほしい・・・というような方向性ですね。
こっちは「少額だけど人数が多い」の方なので、「変える政治コスト」は高いけど、変えられたら削減効果は大きい。