その時に大事なのは、「一切の負担増も許さんぞ!」ってなってる人たちも、彼らなりの正義があるってことを理解することなんですよ。
彼らが「血も涙もないネオリベどもに無理やり押し切られた」と感じちゃうような持って行き方だと日本では決して実現しないところがある。
その「アリの一穴」的な部分が崩れると本当に日本社会の重要な紐帯の部分が破壊されるのではないか、という危機感なのだ、と捉えると、「それに配慮しながら変えられるか」は超大事なことだとわかるはずですよね。
現実レベルではある意味で「中道左派層の切り崩し」を行っていく中で、しかしその層が持つ「良識への敬意」を保っていけるかが重要だと言えるでしょう。
「納得は全てに優先するぜッ!」っていうのは「ジョジョの奇妙な冒険(スティール・ボール・ラン)」の有名なセリフなんですが…
日本の組織では「そこ」がすごい重要で、「そこ」さえ乗り越えられたら政治的にかなり難しい決断でもできて、むしろ自主的に細部まで勝手にブラッシュアップされて配慮された着地になっていくことも多い。
今まさにそういうチャレンジが可能な情勢だと思うので、なんとか「ラストワンマイルの丁寧な配慮」によって乗り越える道を探っていきましょう。
PIVOTの動画は前・後編になってて、後編↓の方では医療改革自体の話も出つつどうやって「社会全体で問題意識を共有していくか」という話も掘り下げているのでぜひ。
また、上記動画で紹介されている私の新著もかなりこの問題への「向かい方」について掘り下げていますので、こちらもよろしくおねがいします!
『論破という病 「分断の時代」の日本人の使命』
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つづきはnoteにて(倉本圭造のひとりごとマガジン)。
編集部より:この記事は経営コンサルタント・経済思想家の倉本圭造氏のnote 2025年2月28日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は倉本圭造氏のnoteをご覧ください。