(なんでそんなアホな遍歴を・・・というのをすごくわかりやすくYouTubeメディアのPIVOTがまとめてくれてすごい面白い動画になってるんで、良かったらどうぞ)

で、その中小企業クライアントの中には、この10年で150万円ぐらい平均給与を引き上げられたような例もあるんですが・・・

その「改革」のプロセスの中で、クライアントの経営者の人が「抵抗勢力」側にいる高齢の役員にやめてもらう例があったんですが、もう結構身軽なコンサル側の視点からすると「さすがに配慮しすぎでは」ってぐらい丁寧に丁寧に敬意を払って徐々に権限を減らしてもらって「勇退」していただいた、みたいになってたところがあって、それがすごい勉強になったなと思ってるんですよね。

アメリカ企業が勢いよく意思決定できるように見えるのは、反対なら全員明日にでもクビにできちゃうからで、日本において、しかも人間関係がウェットな地方においてそんなことをしたら、もう「●●派」「☓☓派」に真っ二つに分かれて永久戦争になって10年20年の間何も新しいことはできないみたいになりかねない。

しかしそこで「全体としての方針は譲らないが、その人のメンツは最大限守る」ような形になったことで、むしろ「ガチの反対派」になってもおかしくなかった人も含めて「新しい方針」に対して合致して向かっていけるような雰囲気に持っていくことができた。

日本の組織は「そうなった」らめっっっっちゃ強いというか、もうほっといてもどんどん自主的にうまくやってくれる情勢になったりするんですよね。

今回の医療改革が、「老人は死ね」みたいな雰囲気で動いている限り決してそうはならないでしょうが、

・国の未来のために融通しあって、持続可能な制度に変えていきましょう

…という雰囲気が維持できさえすれば、結構「国民の総意」みたいなものとして「高齢者負担の多少の増加とOTC類似薬の部分」ぐらいは「まあそりゃしゃあないよな」ぐらいに納得感を得られる情勢ではあると思います。