それなのに、スキーやスノーボード、スケートなど、滑って転ぶようなことも進んで行うのがヒトの不思議なところでもあります。今まで一度も転んだことがないという人がいたら、きっと死後、閻魔様に舌を抜かれるでしょう。
大腿骨はこうしたスポーツや、日常生活の中での転倒といった小さな事故でも意外と折れています。
ヒトの骨の中で一番長い大腿骨は力がかかると真ん中からぼっきり折れそうなものですよね。でも、大腿骨の付け根の大腿骨頸部が割とよく折れています。膝に近い部分や真ん中ももちろん折れますが、大腿骨の付け根は骨盤に守られている割によく折れているのはなぜでしょう。
大腿骨の、骨盤にはまっている丸いところを骨頭、そのすぐ下の少し細くなっているところを大腿骨毛部、骨盤から出っ張って太くなっているところを大転子と呼ぶのは既に述べました。よく折れるのは大腿骨頸部、そして大腿骨頸部と小転子の間ぐらいの所です。人体の骨格で、ここは二足歩行に重要な部分ですが、同時に弱点のひとつでもあります、。

人体の中でも股関節には大きな力がかかるためです。
両足で立っているだけなら体重の約半分の力で済みますが、歩く時は約3倍、階段の上り下りでは大きい時で体重の約8倍、転んだら、それより大きな力がかかる場合もあります。
大腿骨頸部が何故折れやすいのかというと、瞬間的に大腿骨頸部に大きな力がかかってしまうからです。
高齢で骨粗しょう症だと、大きな事故や派手な転倒ではなく、室内でほんのちょっとつまずいて転んだだけで簡単に折れてしまうので注意が必要です。大腿骨頸部が脆くなっていて、力を受け止めきれないのです。

あなたがもし、20代前半であれば骨密度を上げるのは長い人生の中で今しかありません。しっかりカルシウムを摂ってください。高齢になってからの骨折防止に役立ちます。