それでも、従来は「集中力が続かない」「せっかち」とネガティブに捉えられがちだった側面に、実は「探索能力を高める」利点が隠れているかもしれないという発想は、教育現場や働き方を考える上でも新しいヒントになるでしょう。

たとえば未知の問題を解決したり、新しいアイデアを次々と生み出したりする場面では、ADHDの特性が大いに活かされる可能性があります。

さまざまな認知特性が存在する中で、それぞれがどのような条件で強みになるかを理解することは、多様性のある社会を築くうえで重要な視点といえそうです。

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元論文

Attention deficits linked with proclivity to explore while foraging
https://doi.org/10.1098/rspb.2022.2584

ライター

川勝康弘: ナゾロジー副編集長。 大学で研究生活を送ること10年と少し。 小説家としての活動履歴あり。 専門は生物学ですが、量子力学・社会学・医学・薬学なども担当します。 日々の記事作成は可能な限り、一次資料たる論文を元にするよう心がけています。 夢は最新科学をまとめて小学生用に本にすること。

編集者

ナゾロジー 編集部