5. 大奥義書(The Grand Grimoire)

 1750年頃に出版されたと考えられている『大奥義書』は、悪魔や精霊などの性質や、それらを使役する方法を記した魔術書で、サタンの右腕であるルキフゲ・ロフォカーレを召喚するための詳細な説明が含まれている。

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(画像=画像は「Wikipedia」より,『TOCANA』より 引用)

 危険な本や呪われた本としての評判につながったのは、その内容ではなく、その本の人気であった。フランスでは『大奥義書』は、19世紀に廉価本の形で広く出回り、書店で販売されたいくつかのベストセラー呪文本の1つであった。教会は同書が彼らの権威を脅かすのを恐れて、同書を教会を陥れるためのキャンペーンだと非難したことで、人々は同書を不吉で危険なものであるとみなしはじめたという。