書籍のデジタル化を着々と進めているGoogleによれば、世界中には約1億3000万点の書籍があるといわれ、その数は過去12年間で大幅に増加しているという。だが、歴史を紐解けば“最高に呪われた本”が少なくとも8冊あるようだ。
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1. ギガス写本(The Codex Gigas)
『ギガス写本』、別名「悪魔の聖書」は現存する世界最大の写本であり、おそらくこれまでに書かれた中で最も危険な本であるといわれている。
原稿の正確な起源は曖昧になっているが、専門家の指摘によればチェコ共和国になる前のボヘミア王国の時代、1204年から1230年のある時点で書かれたという。
ラテン語で書かれたこの本には、チェコとユダヤ人にまつわる歴史のテキストと共に、旧約聖書と新約聖書の両方が含まれ、幾何学、法律問題、娯楽などのトピックに関する情報も記載され、医学論文、何百もの死亡記事、いくつかの魔法の呪文、カレンダーなども記されるなど、百科事典的な色彩を帯びている。
同書をとりわけ不気味にしているのが、ページに含まれているフルカラーの悪魔の肖像画である。民間伝承によるとこの写本は、僧院で誓いを破り終身刑を宣告された僧侶によって書かれたといわれている。
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(画像=画像は「Wikimedia Commons」より,『TOCANA』より 引用)
一晩の間に世界のすべての知識を含む本を書くことができれば、僧侶は免罪されたということだが、その仕事が不可能であることに気づいた時に僧侶は自分の魂を悪魔に売ったという。こうして悪魔の力によって完成したことを示すため、写本に悪魔の肖像画が加えられたというのだ。