2. ソイガの書(The Book of Soyga)

『ソイガの書』は少なくとも1500年代にさかのぼるオカルト文献で、悪魔学と占星術、魔法の呪文に加えて天使の名前と系図が含まれている。また36枚の図表に謎の暗号も記されていた。

 同書の所有者は数学、物理学、化学、天文学などに通じた16世紀の博学者であるジョン・ディーで、彼は同書の暗号を解くために魔術によって大天使ウリエルと交信したといわれている。そして大天使ウリエルは、ディーに「暗号を解読した者は2年半以内に死ぬ」と伝えたという。

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(画像=ジョン・ディー 画像は「Wikipedia」より,『TOCANA』より 引用)

 ディーは1608年に81歳で亡くなっているのだが、はたしてその2年半前以内に暗号の解読に成功していたのかどうかはよくわかっていない。ディーの死後、『ソイガの書』の行方は定かではなかったのだが、1994年にイギリスで発見された。そして1998年、数学者のジム・リードが暗号の解読に成功したのだが、2年半以内に亡くなることはなかった。