いずれにせよ、今回の発見によって、地球史の最深部から私たちまで連綿と受け継がれてきた生命の物語が、より豊かで驚きに満ちたものになったのは間違いありません。

今後、新たな化石や遺伝子データが見つかるたびに、私たちはより緻密で鮮やかな“始まりの章”を描けるようになるでしょう。

LUCAの真の姿を追い求める研究は、生命とは何か、そして私たちはどこから来たのかという根源的な問いに、これまでになかった光を当て始めています。

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元論文

The nature of the last universal common ancestor and its impact on the early Earth system
https://doi.org/10.1038/s41559-024-02461-1

ライター

川勝康弘: ナゾロジー副編集長。 大学で研究生活を送ること10年と少し。 小説家としての活動履歴あり。 専門は生物学ですが、量子力学・社会学・医学・薬学なども担当します。 日々の記事作成は可能な限り、一次資料たる論文を元にするよう心がけています。 夢は最新科学をまとめて小学生用に本にすること。

編集者

ナゾロジー 編集部