さらに2023年、JR新小岩駅近くに、J1スタジアム基準を満たす1万5,000人規模のスタジアムを建設する計画を発表。『キャプテン翼』のミュージアムも併設されるという。
J入りを目指すクラブがハード面の整備で苦戦する中、恵まれているといえるが、肝心の成績面が追いついておらず、関東1部リーグ4年目を迎える今季は一層の奮起が求められている。
東京ユナイテッドFC(関東リーグ1部)
「東大LB」と「慶應BRB」を源流に、2015年に創立された東京ユナイテッドFC。2021年から、横河武蔵野FCと合併する形で「東京武蔵野シティFC」に改称したものの、その2年後の2023年限りで合併を解消。2024年度から再び、J入りを目指し文京区をホームタウンに定めた「東京ユナイテッドFC」と、街クラブとしての道を選び武蔵野市を本拠地とする「横河武蔵野FC」に分かれた経緯がある。
トップチームは関東リーグ1部で“あと一歩”の好成績を続け、アマチュア部門の「東京ユナイテッドFC+Plus」、女子部門の「文京LBレディース」、ジュニアユース部門の「東京ユナイテッドソレイユFC」、さらにはバスケチームの「東京ユナイテッドバスケットボールクラブ」も抱えている。
ホーム戦を行う小石川運動場はJのスタジアム基準を満たしていないものの、実力的には申し分ない。プロ・アマチュア・アカデミーの3カテゴリーで形成される「三極体制」をモットーとし、胸スポンサーのみずほ銀行をはじめ、フクダ電子、文化シヤッター、講談社といった大企業のサポートも取り付け、その気にさえなれば、スタジアム問題も即座に解消されるのではないかという期待感もある。

東京23FC(関東リーグ1部)
2003年に「東京23SC」として創設され、2010年に現名称の「東京23FC」に改称した同クラブ。創立当初は2006年に解散した実業団クラブ「佐川急便東京SC」から退団した選手の受け皿として、「佐川東京23SC」と名乗っていたが、佐川急便側からの要望で改称したという歴史がある。