攻撃を受ける理由は2つあって、1つ目は相手の良いところを引き出すということです。ボクシングだと、世界チャンピオンしか日が当たらないですが、プロレスは生き様を見せるものなので、トップの選手以外もそれなりに輝くことができます。

俳優の世界で若い美男美女だけじゃなくて、名脇役、個性派俳優さんがいるようにです。

2つ目は、やられてストレスを溜めたところで反撃すると盛り上がるというのもあります。ウルトラマンが怪獣の攻撃を受けるのは、怪獣の魅力を引き出してるわけではなく、ピンチがあってハラハラする方が面白いからですね。

 

また、プロレスでは格とメンツを非常に重視するというのがあります。要するにハッキリ決着をつけない文化があります。 実は87年くらいまでは、トップ同士の対戦で、フォール勝ちやギブアップ勝ちというクリーンな決着は少なかったんです。

たとえば82年の馬場とハンセンの初対決は、ジョー樋口レフリーが場外乱闘に巻き込まれ失神(J樋口の伝統芸能)して12分で両者反則ドローでした。そんな試合がプロレス大賞 年間最高試合でした(確かに馬場はやっぱ強ぇって思えて良かったですが)。

(以後延々と古今東西のプロレスの事例が続くw)

なんか、自分がプロレスファンではない人生を送っていると、プロレスファンって普段どこにいるのかな?って思うんですが、何かのキッカケで「あ、この人はプロレスファンなのか」って知って水を向けると突然めちゃくちゃ饒舌になって語りまくる傾向にあるなと思いますw

上記の男性も、普段は日本のベンチャービジネスの資本政策のありようについて冷静な話をしてることが多いんですが、プロレスの話になると突然話が全然止まらなくなるんですねw

で、「参加するあらゆる人」の「個人のメンツとかエゴ」が、統合的にリング上に表現されるようになっているところが「プロレスらしさ」なのかなというふうに、彼の説明を聞きながら色んな「名試合」のYouTubeリンクを送ってもらってみている中で思いました。