90年代後半〜2000年代前半はアメリカのプロレスの全盛期で、野球やNFLと並ぶ人気コンテンツだったらしく、当時ティーンだった人たちは今40代で人口ピラミッド的にも選挙で非常に重要な票田になっているという直接的な効果もありますし、彼らが今アメリカ社会の「中心世代」になっているので、カルチャー的な影響力も絶大なんですね。
つまり、
「鼻持ちならない金持ちエリートの傲慢さ」に対し、「型破りだが人間的魅力があるヒール」が「一発ぶちかましてやる」というフォーマット
…がこの時代に爆発的な人気を誇っていて、それがトランプムーブメントの基底的な感情的爆発力を生み出しているのだと言えるでしょう。
2. 「プロレス精神の本質」とは何なのか?
で!
僕は最近いろんな人にプロレスを勧められて見て、「おもしれえwww」ってなったタイプなんですが、人によってはこういうの大嫌いだと思うんですよ。
「こういうカルチャー↑」こそが現代社会を誤らせてる原因だと思ってる人もまあ実際いると思うんですよね。
ただ、ここまで「世界的に支持」されるからには、好きか嫌いかは別として「そのカルチャーが持っている意義というのはあるはずだ、と考えるべきだと思うんですよね。
で、それは結局「全員分のメンツ」を立てていく精神・・・みたいな事なのかなと個人的には感じています。
例えば、プロレスは「敵の技をちゃんと受ける」のが不文律なんですよね。
これについて、詳しい人に色々と解説してもらった話を聞いて欲しいんですよ。
僕は経営コンサル業の傍らいろんな個人と「文通」しながら人生を考える仕事もしていて(ご興味があればこちら)、そのクライアントは男女半々ぐらいで、それこそ老若男女いろんな職業の人がいるんですが・・・
ある50代男性で、東大卒の元銀行員で今は色々なベンチャーの財務担当をやってるオジサンがプロレスマニアで、このあたりのことを語ってくれました(多少形を整えつつメールからそのまま引用してます)。