ところで、そういう「新しい分厚い中道の共有」が見えてきた結果として、日本における「女性」の問題もまた新しい着地が見えてきているようにも思います。
僕はコンサル業の傍ら「個人と文通して人生を考える仕事」もしてるんですが(ご興味があればこちらから)、それで繋がってる人(特に女性)には見ている人が多かったドラマとして、「虎に翼」っていうNHK朝ドラがあって・・・
これは「かなりフェミニズム寄り」の作品なんですが、放映中は見る時間なかったけど一昨日「総集編前後編90分×2」を一気見する時間ができて、見た感想としてはなかなか良かったです。
僕は「ガチフェミニズム」寄りの、「この世界の悪はすべて家父長制から来ているのです!アレも!コレも!それも!全部家父長制があるからなんです!だからそれをぶっ壊せば世界の問題は全て解決するのです!」みたいな展開は苦手というか積極的に「嫌い」ですが(笑)
とはいえ、例えば主人公がお互い戦争で伴侶を失った者同士で「事実婚」をするって聞きつけて、ストーリーの前半で出てきていた戦前の「ごく少数しかいない女子法学科の学生」のみなさんが密かに集まってくれて、二人が私的に取り交わした契約書を裁判官みたいに改まって「受理します!」っていうシーンとかなんか妙に泣けました。
そういう「リベラルな善意」自体は僕はかなり好きというか本質的に共鳴する部分はあるんですが、あとはそういう「本質的にアナーキーな善意」と、「とはいえ、国という単位で集まっていることの”実質的な利益”を皆が受けているのであり、それも”助け合い”の深い本質のうちにあるものなのだという現実」との間を、どちらも否定しない形で落とし所を見つけていくことがこれからの課題となっていくわけですよね。
なんにせよ、総集編合計3時間を一気見した感想としては、「虎に翼」は実際見てみるとなんというのか、主人公の寅子さんは想像以上に、