でも、そこで

「堀江さんを拒否したからこそ残ってる安定性とそれが生み出す独自のコンテンツ」

…と、

「堀江さんが構想していたようなグローバル時代の新しい経営の工夫」

…みたいなのが、

今初めて両立可能な情勢になってきている

…んですね。

堀江貴文氏自身も結構20年で丸くなった部分もあるというか、Newspicksの番組とかでは、

広島東洋カープとか、ニッポン放送とか、堀江氏が福岡で経営してるラジオ局とか、「ちゃんと文化が継承されてる会社」ならそれを起点に独自の経営の工夫ができて、それでどんどん業績があがる事はある

…みたいな話をしていて、

昔ニッポン放送を買収しようとした時、「お前はラジオに愛情があるのか?」とか言われて、「そんなもんねえよテレビ局の親会社だから買ってるに決まってるだろ」と思ってたけど、でもそういうのって大事だったんだなと思った。

でもこういうの↑って、結構案外簡単に雲散霧消しちゃうものだから、だからやはり20年前に堀江氏が拒否された理由というのもそれなりには存在するという感じでもあるんですよね。

でも「この発言」を見てもわかるように、「2つの世界」が分離してた状況から徐々に「一致」してはじめてるのがわかると思いますし、

案外、今になって長年続いた日枝氏の支配が揺らいでいるのは、その「新しいメタ正義的な協力関係」が動き出しているからだ

…と言えるのかもと思います。

6. 「狂気の暴発」が決着を決める

『メディアの支配者』を読んでて思ったのは、結局日枝氏のクーデターに「信隆の妻である英子さんの狂気」は直接的には噛んでないんですけど、でも、英子さんという「狂気の暴発」の存在がなければ、「宏明さん体制」のままクーデターも成功しなかっただろうなという感じではあったんですよね。

今のフジテレビ問題も、「中居さんが直で当該女性を誘っておりフジテレビ幹部は関与してないという文春の記事訂正&9000万円の和解金という数字も怪しい」という後付け情報からすると、さすがに「前提が覆りすぎでは」っていう感じではあるんですが・・・