まだその「受け皿」がオールドメディア論調の中に目に見える形では顕在化していないので、なかなか「オールドメディアの可能性」とか言われても信頼できない人も多いと思いますが・・・
ただ、
・日本以外の民主主義国がどんどん「分断化の混乱」にハマっていく一方、日本は「奇跡の議席配分」ゆえになんとか中道の話し合いの道を見つけなくてはという機運になっている変化 ・人口減少局面の人手不足が深刻となり、アベノミクス時代のように「必死に職を皆に配るために無理をする」必要がなくなってきている変化(この記事で書いたような) ・保守系野党にも女性議員が増え、かつ「普通に日本企業内で出世した女性」が新しい論調を生み出すことで、日本社会と「女性」との新しい和解の道が見えてきている変化(この記事で書いたような)
…といった機運が高まってきており、本能的には日本社会が「次の着地点」に向かって動きつつあるのを個人的には感じています。
そういう「オールドメディアの新しい役割」が見えてきつつあるからこそ、「古いタイプのオールドメディアの悪い性質」はこの際捨て去っても良い段階に来てるよね、という風潮が結実しつつあると言えるのではないでしょうか。
そうなることで、「政治党派の右と左」と「女性加害問題」がデカップリングしてきて、社会全体でそれに対応できる情勢になってきていることが、今回のフジテレビ問題を露呈させる大きな力になっているように思います。
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なんだかんだ、岸田首相がやめたころから本当に日本の政治って大混乱しか見えない感じですが、ただ「巨視的に巨視的」に見れば、国際情勢の変化に対応する「中道路線」で具体的な解決を積んでいかなきゃね、という風潮が高まってきているのだと言えるでしょう。
その中では、案外「生まれ変わったオールドメディアの使命」がクローズアップされる流れもあると思います。
「ダメなオールドメディアの旧態依然」はどんどん批判しまくって焼け落ちてしまっても全然OKな情勢になりつつありますし、でもその先にこそ「オールドメディアだからこそ」の価値が、世界中の民主主義国が分断と罵りあいの混乱に陥っていく中での、新しい「良識ある中道路線」をリードできる可能性があるのではないでしょうか。