要点まとめ

日本の新聞・テレビ・出版は、極端な分断を防ぐ「良識」を担保してきましたが、その限界も見え始めています。フジテレビの問題が広く批判された背景には、党派対立の薄れと新たなメディアの模索があるとし、オールドメディアがネットメディアと補完関係を築きつつ、新たな役割を果たす可能性を指摘しています。

2月7日に発売される本が、先週「校了(本作りの作業が終わって印刷所に送られる事)」まで来ました。

依頼を受けたのが2023年の10月で、書き始めたのは2024年の初頭だったと思うので、丸一年ぐらいかけて作った本ということになります。

でもなんかこの、「一年かけて本一冊書き上げる」みたいな試み自体が、ちょっと時代錯誤感ある気分すら今の社会にはありますよねw

もっと、その時々にホットな話題に最速で飛びついて、全力で煽ったポジション取っていかないと「言論」はできない(少なくとも”言論ビジネス”は成立しない)・・・という風潮になりつつあるので。

そういう意味では、今回の本は中央公論新社という「論壇誌」を未だに出してるザ・オールドメディア的出版社から出ている(読売新聞の子会社で大手町の巨大ビルにある)んですが、そういう「オールドメディア」のある意味時代錯誤なペースwと協調してやってみた意味はあったなと感じています。

中央公論新社は「中公新書」というかなりアカデミック寄りのシリーズが豊富にあって、そっちは「ガチの学問的な蓄積」で書かれてる本だから「一年どころかもっと時間かけて」書かれてる本が多いでしょうし・・・

で、日本における「出版・新聞・そしてテレビ」のオールドメディアってそれぞれぜんぜん違うキャラクターしてるようですが、「インターネット&グローバル競争時代のスピード感と先鋭化」について慎重姿勢であること自体は共通してる部分がありますよね。

そういう要素は、もちろん「時代錯誤でもう全然機能してない部分」でもありつつ、とはいえある種の「良識」のようなものを担保してる部分と両方ありますよね。