今冬、降格をしたとはいえ再びJ1へ返り咲くためにも夏に失った戦力をどこまで補填できるか注目だったが、残念ながら主力流出の流れは続いている。なかでも大きな痛手と言えるのが守備陣の移籍だ。まず、5シーズンにわたって鳥栖のゴールを守ってきた守護神のGK朴一圭が古巣でもある横浜F・マリノスへ移籍。高いセービング力と足元の技術を武器とし、昨季は開幕から2試合連続でPKストップを披露するなど圧巻のパフォーマンスを見せていたが、ここでチームを去ることとなった。次にセンターバックでは、DF山﨑浩介とDFキム・テヒョンがそれぞれJ1クラブへ移籍。加えて昨季期限付きで加入したパリ五輪代表のDF木村誠二も所属元のFC東京へ復帰と、昨季の主力が軒並みチームを去った。サイドバックの主力でもDF原田亘が移籍と後列はほぼ総入れ替えを余儀なくされている。
そのほかのポジションでも、中盤では昨夏期限付きで加入した選手たちがチームを離れMF中原輝も期限付きで移籍。前線では主軸となっていたFW富樫敬真が海外へ移籍し、得点源のFWマルセロ・ヒアンはFC東京へ期限付き移籍となった。ルーキーも含めもちろん期待の新戦力は複数いるが、抜けた戦力を考慮すると穴埋めを図れたとは言い難いことから戦力ダウンが心配なクラブ1位とした。