マントルまで掘る気まんまんの仕様!
マントルまではまだ到達していませんが、既に世界各地で掘削を始めています。より深く掘り進めるドリルの開発が待たれますね。
超大陸の成り立ちや分裂はマントルの働き
確かマントルは対流していると習いましたよね。それは事実です。
でも、個体なのに何故対流?
マントルは対流していると学校で習った時に、ドロドロで灼熱のマグマがぐるぐると足元で沸いていることを想像して怯えたものです。
でも、安心してください。
マントルは高温・高圧の状態にありますが溶けてはいません。個体なのです。圧力でぎゅっと個体になっています。
マントルには温度の高い部分と低い部分があります。周囲のマントルより温度が高い部分は上昇し、その動きを「ホットプルーム」、温度が低くて下降していく動きを「コールドプルーム」と呼んでいます。
この上昇と下降が「対流」で、極めてゆっくりとした動きです。ちなみにこの対流が起きるのは地球が絶妙なサイズ感のおかげで、地球より大きいと圧力が高すぎて対流は起きません。
私たちが乗っている地殻は岩石のプレートで、プレートはマントルの動きに従って移動しています。マントルの対流はプレートテクトニクスのキモであるといえます。
地球は大陸が「動く」激レア惑星だともいえます。
ホットプルームは海底にマグマを押し上げる役割を果たします。マグマが押し上げられる地点はホットスポットと呼ばれます。
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海底のホットスポットでもりもりと押し上げられたマグマは冷え固まり、プレートとなってマントルの動きに乗って動いていきます。
わかりやすいのがハワイです。
ハワイ列島の下にはホットスポットがあります。そのためよく火山が噴火しています。ハワイ列島は太平洋プレートに乗って西へ向かって移動しているため、移動を続けてホットスポットから外れると火山活動を停止します。
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