それだけでなく、アイスランドはプレートの生成が海面より上の、地上で見られる地球上でもとてもレアな島です。プレートが生成されて大地が広がっていくので、アイスランドは常に大地が引き裂かれているといえます。
この裂け目は「ギャオ(ギャウ)」と呼ばれ、多くの火山が存在します。マントルが地殻へ向かってゆっくり登ってくる場所で、地殻が生まれてくる場所のひとつです。地球のダイナミックな動きを感じられる観光地としても人気です。

そして、周囲より温度の低いマントルが沈み込んでいくポイントも存在します。
ここには極めてゆっくりと周囲のプレートが集まってきます。
現在、地球上に存在する大陸や島は、元は一つの巨大なパンゲアと呼ばれる超大陸でした。

このパンゲア大陸が分裂し、今の世界があります。ホットスポットがパンゲア大陸を引き裂いた結果です。
そして温度の低いマントルが沈み込む場所もあります。プレートは、この場所に向かって移動し続け、最終的にはマントルの中へ沈んでいきます。
つまり、パンゲア大陸が分裂して、いくつかの大陸や島になっている現在の世界は、再びひとつにまとまって超大陸を作る動きに乗っており、今から2億5000万年後に次の超大陸「パンゲア・ウルティマ」ができると考えられています。

それまでにも徐々に変わっていく世界地図の形。アフリカ大陸はふたつに引き裂かれ、動きの速いプレートに乗ってユーラシア大陸と合体したインド亜大陸は、今でもユーラシア大陸側に向かって動いています。
インド亜大陸がユーラシア大陸と合体したことで地殻に寄った「しわ」のようなヒマラヤ山脈は、押し上げられて今より標高が高くなるのでしょうか?日本列島はどうなるのでしょう。興味は尽きません。