9人目は、ブラジル1部のコリンチャンスを退団となり、移籍金フリーでヴィッセル神戸へ入団したDFカエターノ。コリンチャンスの下部組織出身で2018年にトップ昇格。期限付き移籍により、オエステ、コリチーバなど複数クラブを経験している。昨シーズンはコリンチャンスで15試合に出場。足元の技術の高さや左足から繰り出される正確なフィードが持ち味であり、センターバックの他に左サイドバックでもプレーが可能でユーティリティ性にも優れている。

昨シーズン、神戸の左サイドバックはリーグ戦35試合に出場したDF初瀬亮が務めていたが、同選手は2月2日時点でまだ神戸との契約を結んでおらず、海外移籍を目指しているという噂も囁かれている。もし初瀬の移籍が決まれば、左サイドバックをカエターノが務める可能性は高そうだ。


ヴィッセル神戸 サポーター 写真:Getty Images

GKウボング・リチャード・マンデー(ヴィッセル神戸)

  • 国籍:ナイジェリア
  • 年齢:19歳
  • 前所属チーム:福知山成美高校

10人目は、ヴィッセル神戸に加入する高卒ルーキーのナイジェリア人GKウボング・リチャード・マンデー。194センチの長身を活かしたハイボール処理など高い身体能力を駆使したセービング技術に長けている。また、2022年から京都の高校で3年間過ごし関西弁もペラペラ。コミュニケーション面も心配無用だ。

現在神戸のGKは、昨シーズンJ1リーグで37試合に出場した前川黛也をはじめ新井章太やオビ・パウエル・オビンナなど層が厚い。リチャードはこれらの選手たちとの競争を経て、将来の正守護神を目指すことになる。順調に成長を遂げられれば、ナイジェリア代表入りも夢ではない。


今回は今オフに加入したJ1クラブのGK・DF外国籍選手10名を紹介した。将来性豊かなプレーヤーもいれば即戦力として迎えられた選手もいる。慣れない異国の地で本来持っているパフォーマンスを発揮するためには、シーズン前のキャンプでコンディションを上げていくことはもちろん、チームの戦術理解やチームメートとのコミュニケーションも重要な要素となる。つまり、チームにフィットできるかどうかが結果に繋がるだろう。