以上、縷々述べてきたが、要すれば、今年が半年くらい過ぎたのではなかろうか、と錯覚するほどに、比喩的に言えば、お腹いっぱいになるほど、色々な「ニュース」が多々発生している。
※余談だが、日本で世間を最もにぎわせたニュースは、いわゆるフジテレビ問題だと思うが、個人的にはあまり関心がなく、敢えて言及はしない。
2. トランプ大統領との外交さて、そんな中、石破総理の訪米と石破―トランプによる日米首脳会談が2月7日に設定されるようだ。巷間言われているが、私見でも、石破さんとトランプ氏の相性は必ずしも良くないかもしれないと不安にはなる。
上記のとおり、トランプ大統領は、結果を求めるディール型だ。何か課題を感じると、それを深く掘り下げるということではなく、すぐに解決策・結論を打ち出したがるタイプだとお見受けする。ソリューション中心思考と言って良い。
一方の石破総理は、上記の朝食会などでも感じたが、例えば地方創生という難題・課題があると、その原因は何なのか、根本要因は何なのかと、本質を追求し、深く考えようとする傾向がある。根本原因追求思考と言って良い。
裏返して言えば、トランプ大統領の弱点は、本質を見ずに解決策を乱発して収集がつかなくなってしまうことだと言えるし、石破総理の弱点は、本質を追求しているうちに周囲も自分も有効な解決策を打てないままに時間が過ぎて行ってしまうことだと言える。信仰の近さ(プロテスタント/長老派)などの共通点もあるが、正直、現時点では、「あの二人はウマが合いそうだ!」という感覚は持てない。
そんな読みもあってか、これまでのところ石破総理は、対米外交に関しては「逃げ腰」にも見える。トランプ大統領(当時は、大統領内定段階)との最初の電話会談も通訳入れて5分だったと言われており(ちなみに韓国の尹大統領は通訳なしで12分、フランスのマクロン大統領は25分)、安倍昭恵氏や孫正義氏のトランプ大統領との面会などを契機に実現しそうになった1月の首脳会談も、日本側の事情で断ったとされる。