即席のテーブルは非常に不安定であり、遊んでいると「こっくり、こっくり」と音がします。
井上円了によれば、この音がコックリさんの名の本当の起源であり、「狐狗狸」のようにキツネやタヌキの名を当てはめるようになったのは、後の時代のことだそうです。
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コックリさんは死者や超常的存在とコミュニケーションをとりたいという大衆の欲求によってブームを起こします。
一部の専門家たちは、このようなニーズが社会的混乱や政治的混乱の時代に大きくなる傾向があると指摘しています。
現在の人類は、新型コロナウイルスの流行、インフレ、戦争、温暖化など、社会的政治的混乱を引き起こす多くの要因に直面しています。
そのため専門家たちは、コックリさんが再び大流行する可能性は十分にあると結論しています。
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参考文献
How the Ouija board got its sinister reputation
https://theconversation.com/how-the-ouija-board-got-its-sinister-reputation-66971
元論文
Predictive minds in Ouija board sessions
https://link.springer.com/content/pdf/10.1007/s11097-018-9585-8.pdf
(PDF)
ライター
川勝康弘: ナゾロジー副編集長。 大学で研究生活を送ること10年と少し。 小説家としての活動履歴あり。 専門は生物学ですが、量子力学・社会学・医学・薬学なども担当します。 日々の記事作成は可能な限り、一次資料たる論文を元にするよう心がけています。 夢は最新科学をまとめて小学生用に本にすること。
編集者
海沼 賢: 大学では電気電子工学、大学院では知識科学を専攻。科学進歩と共に分断されがちな分野間交流の場、一般の人々が科学知識とふれあう場の創出を目指しています。