GK川島永嗣(現ジュビロ磐田)は、2010年南アフリカW杯での活躍を経て欧州挑戦を決断し、2010年7月にJ1の川崎フロンターレからリールセへ移籍した。加入初年度から正ゴールキーパーの座を確保し、初年度の2010/11シーズンは23試合に出場、2011/12シーズンは全30試合に出場。安定したセービングと冷静な判断力が評価され、2シーズン連続でチームMVPに選出された。さらに2シーズン目後半にはキャプテンマーク巻くなどリーダーシップを発揮し、チームの1部残留に大きく貢献した。

満を持して2012年、ベルギーの名門スタンダール・リエージュへ移籍。初年度の2012/13シーズンにはリーグ戦全30試合にフル出場し13のクリーンシートを達成するなど、選手キャリアのピークと思われる時期を過ごした。しかし、2014/15シーズンは新たなGKの加入により、出場機会が減少。2015年にクラブを退団し、フランス2部のメスへ移籍することとなった。

リールセ、スタンダールでの川島の活躍は、日本人GKがフィジカルやプレースピードの速いベルギーリーグで通用することを証明し、後に続く選手に影響を与えた功績は高く評価されているはずだ。


森岡亮太 写真:Getty Images

1位:森岡亮太(ワースラント=ベフェレン/アンデルレヒト/シャルルロワ)

在籍年:2017-2018(ワースラント=ベフェレン)、2018-2019(アンデルレヒト)、2019-2024(シャルルロワ)
通算出場試合数:171(15,283分)

MF森岡亮太(現ヴィッセル神戸)は、2017年6月にポーランド1部のシロンスク・ヴロツワフからワースラント=ベフェレンに移籍し、ベルギーでのキャリアをスタートさせた。ベフェレンでは、攻撃的ミッドフィールダーとして正確なパスやゲームメイクセンスを武器に、2017/18シーズン途中までのリーグ戦24試合で7ゴール11アシストを記録。瞬時の判断力と創造性あふれるプレーでチームの攻撃を牽引し、中心選手として存在感を示した。