鈴木優磨(左)伊東純也(中)橋岡大樹(右)写真:Getty Images

ベルギー1部リーグ、通称ジュピラー・プロ・リーグは、近年日本人選手の活躍が目覚ましい舞台となっている。2024/25シーズン開幕時点では史上最多となる16名の日本人選手が在籍し、外国籍選手としてフランスに次ぐ2番目の多さとなった。特にシント=トロイデン(STVV)をはじめとする複数のクラブで日本人選手が主力として活躍しており、ベルギーサッカー界との結びつきは年々強まっている。

その背景としては、2018年FIFAワールドカップ(W杯)ロシア大会の影響も大きい。日本代表は決勝トーナメント1回戦でベルギー代表と対戦(2-3)し、2点のリードを守りきれずに逆転負けを喫した。この劇的な敗戦は「ロストフの悲劇」と形容され、今後も語りつがれていくであろう。しかし、この一戦が紛れもなく日本とベルギーのサッカー関係を深めるきっかけとなり、以降、多くの日本人選手がベルギーリーグへ移籍する流れが加速したと思われる。

こうした流れを受け、ベルギー1部リーグで奮闘してきた日本人選手の通算出場数ランキングトップ10(2025年1月23日現在)を振り返ってみよう。異国の地で、選手たちが育んできた歩みに改めて注目してもらいたい。


町田浩樹 写真:Getty Images

10位:町田浩樹(ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ)

在籍年:2022-
通算出場試合数:54(4,695分)

日本代表でもあるDF町田浩樹は、ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ(ユニオンSG)に所属している。2022年に鹿島アントラーズから期限付き移籍でベルギーの地を踏み、その堅実な守備力と空中戦の強さで評価を高め、翌2023年には完全移籍を果たした。センターバックとしての安定感とビルドアップ能力を武器に、チームの最終ラインを支える重要な存在となっている。