2023/24シーズンはプレシーズンからの参加でチームに馴染み、リーグ全体のフィールドプレーヤーの中で唯一、全試合フル出場を果たし一気に頭角を現した。同時にインターセプト数、タックル勝率、空中戦の勝率など複数の守備指標でリーグトップの成績を記録する偉業を成し遂げ、ベルギー国内でも評価を高めた。特に対人守備の強さと、攻撃の起点となる正確なパスによるビルドアップ能力が光り、クラブにとって貴重な戦力となった。

その活躍が評価され、2023年6月には強豪ヘントへの移籍が決定。新天地では3バックの一角として出場機会を得ると、安定したパフォーマンスを披露。2023/24シーズンはリーグ戦26試合に出場し、2ゴール2アシストを記録。今2024/25シーズンも22節まで全試合に出場している。

また、渡辺の特筆すべきポイントには、現在までにベルギーの地でDFというポジションでありながらも、レッドカードやイエローカード2枚での退場がないことも挙げられる。安定した選手として今後もリーグを代表するディフェンダーとして成長を続けるはずだ。


伊東純也 写真:Getty Images

4位:伊東純也(ヘンク)

在籍年:2019-2022
通算出場試合数:100(8,829分)

FW伊東純也(現スタッド・ランス)は、2019年2月にJ1の柏レイソルからヘンクに期限付き移籍し、2020年に完全移籍を果たした。ヘンクでの在籍期間中は主に右ウイングとしてプレーし、自慢のスピードと卓越したスキルとドリブルでチームの攻撃を牽引。特に、縦への突破力と正確なクロスで多くのチャンスを創出しつつ、日本人離れしたペナルティーエリア外からの強烈かつ正確なシュートでチームメイトから熱い信頼を得ていた。

2018/19シーズンはシーズン途中での加入とあって、リーグ戦では4試合出場1ゴール1アシストに留まるも、優勝に貢献。翌2019/20シーズンに入ると開幕からスタメンに抜擢され、リーグ戦29試合に出場、5ゴール7アシストを記録し、一気にチームになくてはならない存在となった。