2020/21シーズンには、ベルギーの地で自身キャリア初の2桁得点(10ゴール12アシスト)を達成。また、同シーズンのベルギーカップ決勝では先制ゴールを挙げ、チームの優勝に大きく貢献した。これらの活躍により、現地メディアやファンから高い評価を受け、リーグの年間MVP候補にも名前が挙がった。

伊東はヘンクでの3年間の在籍でリーグ戦通算100試合に出場し、24ゴール36アシストを記録。その後、2022年7月にフランスのリーグ・アン、スタッド・ランスに移籍し、現在同チームの攻撃を牽引し続けている。ベルギーでの伊東は、自身のプレースタイルを成熟させたのはもちろんだが、欧州の舞台で日本のオフェンシブな選手の評価を高める重要な役割を果たしたと言っても過言ではないだろう。


シュミット・ダニエル 写真:Getty Images

3位:シュミット・ダニエル(シント=トロイデン/ヘント)

在籍年:2019-2023(シント=トロイデン)、2024(ヘント)
通算出場試合数:119(10,710分)

GKシュミット・ダニエル(現名古屋グランパス)は、2019年7月にJ1のベガルタ仙台からシント=トロイデン(STVV)へ完全移籍を果たした。移籍初年度から持ち前の反射神経と197cmの恵まれた体格を活かしたハイボール処理の強さに加え、足元の技術を活かしたビルドアップ能力でも評価され、正守護神の座を確保した。

STVVでは、怪我における欠場はあったものの各シーズンで安定したパフォーマンスを見せ続け、2022/23シーズンにはキャプテンマークを巻くこともあった。在籍期間を通じてリーグ戦110試合に出場し、33度のクリーンシートを達成するなど、ベルギーリーグにおける自身の地位を確立したかに思えた。

しかし、2023年12月に強豪ヘントへ移籍した後、状況は一変。移籍2023/24シーズン後半に出場機会を得たものの、8試合に出場も1勝5敗2分けとチームの成績が伸びなかったことに加え、4失点を2回喫するなど不安定な結果に。また、チームのシステム変更や競争の激化により、2024/25シーズン前半戦はリーグ戦1試合の出場にとどまった。これにより、コンスタントなプレー機会を求め、2025年1月に名古屋へ完全移籍した。


川島永嗣 写真:Getty Images

2位:川島永嗣(リールセ/スタンダール・リエージュ)

在籍年:2010-2012(リールセ)、2012-2015(スタンダール・リエージュ)
通算出場試合数:121(10,890分)