また、ウルグアイ代表のアルゼンチン人指揮官マルセロ・ビエルサ監督に対しては、バルセロナでも活躍したFWルイス・スアレス(インテル・マイアミ)が昨年10月、地元のテレビ番組で監督批判を繰り広げた。
スアレスは、ビエルサ監督特有の厳しい管理をやり玉に挙げ、選手によって扱いを変えていることや、選手に対して挨拶を返してくれないといったことを例に「選手たちの我慢は限界に達し、爆発してしまう」とチームに不和が生じていることを明かしている。
デシャン監督やビエルサ監督といった実績のある監督ですら、マネジメントを間違うと批判の的となってしまう。世界的に見れば、代表監督批判など決して珍しいことではないことが分かる。
八村の問題は、選手と監督の間に圧倒的な経験値の差があることによって引き起こされた。そしてこの問題はサッカー界にも重なる部分がある。
日本代表がW杯に初出場した1998年フランス大会直前に、FW三浦知良(カズ)が代表から落選させられた原因も様々に論じられてきたが、コーチから昇格しW杯出場に導いた岡田武史監督に対し「岡ちゃん」呼ばわりをやめなかったからだとの説もある。
互いにリスペストのないチームが勝てるチームになれるはずはない。森保ジャパンも八村の批判やバスケ界の問題を他山の石とせず、“反面教師”としてチームビルディングに生かす必要があるだろう。