ーGKで参考にしている選手はいますか?

高路地:はい、2人います。GKを目指すきっかけにもなった川島選手とドイツ代表のGKマヌエル・ノイアー選手(現バイエルン・ミュンヘン所属)です。技術面はもちろんですが、人間性にも惹かれます。これは有名な話だと思うんですが、2011年の東日本大震災後に行われた試合終了後のエピソードが印象的です。当時シャルケ(ドイツ)でチームメートだったDF内田篤人選手が、被災地への応援メッセージ入りシャツを身に着けて、勝利に沸く選手陣の後方にいたんですが、それに気付いたノイアー選手が内田選手をサポーターの前へと誘導してメッセージをアピールしてくれていました。そういう人間性も素晴らしいので、プレー以外でも参考にさせてもらっています。


高路地琉葦 写真:高路地琉葦選手提供

成長できる環境からプロへ

ー次は大学サッカーへと舞台を変えることになると思いますが、進学先は決まっていますか?

高路地:はい、埼玉県にある埼玉工業大学へ進学します。

ーそうなんですね。進学先を決めた経緯を教えてください。

高路地:高校1年生の頃から高卒でのプロ入りを目指していたのですが、実際にはそれが難しいなと感じ、大学進学後のプロ入りを目指すことにシフトチェンジしました。夏のインターハイ終了後、埼玉工大の今成知尚監督に声をかけていただきました。寮はなく、一人暮らしをしているサッカー部員が多い環境で学業も大事にする方針だと聞いたので、成長する為には絶好の環境だなと思いました。監督の今成さんにも大学を経てプロになりたいことを伝えたのですが「是非うち(埼玉工大)で一緒にプロになる夢を追いかけよう」と言っていただいたことも嬉しかったですね。他にも何校か練習に参加しましたが、両親とも相談した上で「一番成長できる環境」を考えた時にベストだと思い埼玉工大に決めました。