ここからマウスは勢いよく数を増やしていくのですが、徐々に暗雲が立ち込め始めるのです。
群れが誕生し、マウス同士の争いが勃発!
フェーズ1の後、楽園のマウスの数はそれこそネズミ算式に爆増し続けました。
最初の楽園ペイビーが生まれてから平均55日ごとに個体数が倍増していったのです。
20匹だったものが40匹、40匹だったものが80匹、80匹が160匹、320匹、620匹となっていきました。
この時点では、大人マウスの数に対して子供マウスの方が3倍以上多い割合となっています。
そして数が増えた楽園では次第に「マウスの群れ」がいくつも形成され始めました。
特定のスペースでマウスが集団を作り、同じ生活リズムで暮らすようになったのです。
その規模は群れごとに異なっており、10匹ちょっとしかいない小さな群れもあれば、100匹以上の大所帯もありました。
これはカルフーンに言わせると「マウスの社会が形成された」ことを意味しています。
ただ社会が形成されたということは、次に起こる展開も想像できますよね?
そう、集団内での地位争いや別の群れ同士での縄張り争いが勃発し始めたのです。
当然ながら、この仁義なき戦いに勝つマウスもいれば、負けるマウスも出てきます。
そうして今までみんなが平等であったはずの楽園に「カースト(階級)」が生じたのです。
まず、オスのカーストは主にA〜Eの5つのランクに分類できました。
一番最上のAランクは、最強の戦闘力と最高の地位を獲得した「アルファタイプ」です。
アルファオスはその圧倒的なオーラからか、他のオスとの喧嘩もあまりせず、どっしりと構えています。
しかしBランクの「ノーマルタイプ」はアルファよりも喧嘩っ早く、仲間とも外敵ともガンガン喧嘩をしていました。
戦いの数が多いほど負けることもあるため、ノーマルオスの地位は割と不安定な状態にあります。