これは反強磁性体に限らず、高温超伝導やトポロジカル相など、多くの量子材料でも注目されるトピックであり、“光誘起相転移”分野はさらに拡大が見込まれます。
今後研究が進むにつれ、科学と技術の境界領域で生まれつつある“次世代磁性制御”は、私たちの暮らしや産業を大きく変える可能性を秘めていると言えるでしょう。
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元論文
Terahertz field-induced metastable magnetization near criticality in FePS3
https://doi.org/10.1038/s41586-024-08226-x
ライター
川勝康弘: ナゾロジー副編集長。 大学で研究生活を送ること10年と少し。 小説家としての活動履歴あり。 専門は生物学ですが、量子力学・社会学・医学・薬学なども担当します。 日々の記事作成は可能な限り、一次資料たる論文を元にするよう心がけています。 夢は最新科学をまとめて小学生用に本にすること。
編集者
ナゾロジー 編集部