日産はその「日本車メーカーの正解」に乗れてないからこそ苦しくなった、という理解が一応はまず必要です。

今回の提携でも、まずはホンダのハイブリッド技術を利用して日産が「アメリカで」ちゃんと売れる車をとりあえず揃えるってことが直近で重要な提携アイデアになってるという話を聞きました(でも日産も一応ハイブリッド持ってはいるんで、こういう事が本当に必要なのかどうか、ただの噂レベルの話かも)。

ちなみに東南アジアなどの市場占有率が高い市場において、EVを望む顧客にとりあえず売るためのツナギのEV車種がなくていいのか、みたいな個別の問題はありますし、トヨタなどは色々と緻密に対策を始めてる分野だと思いますが、まあ話が複雑になるので割愛します。

2. 問題は自動運転その他の先進技術の方!!!

じゃあ日本車メーカーに問題ないのか、っていうと問題は大アリで、

その先にやってくる自動運転その他の先進技術の方で、ちゃんと時代の変化に応じた投資が行われているのか?

こっち↑にこそ真剣に危機感持った方がいいと思います。

なんか「日本車メーカーに批判的な人たち」が、ハイブリッド関連の「明らかに日本メーカーにとって合理的な戦略」ごと否定してEVの事ばかり批判するので、余計にこの「本当の課題」が覆い隠されてしまっている面があるのではないでしょうか。

テスラやBYDとは成り立ちが違うんで、「ハイブリッドからの段階的シフト」自体は圧倒的に合理性がある選択なんですよ。

その部分の「合理性」まで無理押しに破壊しようとする論調が強くなりすぎると自動車メーカー側の姿勢も防衛的になっちゃって、本当に重要な自動運転関連の技術ギャップに対してどう取り組んでいくのか?という課題に対する動きが鈍くなりがちな面がある。

だからこそ、

「全部さっさとEVにしろ!」vs「いやハイブリッド時代を経る方が重要だ」

…みたいな論争はさっさと終わりにして、