(出所:Street Insights)
10月分の7,000人の上方修正(3.6万人増→4.3万人増)と合わせ、過去2ヵ月分では合計で8,000人の下方修正となった。これで、2023年以降では、23回のうち6回目の上方修正(16回は下方修正)となる。なお、2024年8月21日にNFPは年次基準改定を受け、2024年3月までの1年間で81.8万人の下方修正となった。
チャート:NFPと修正幅(グレー枠は2023年以降の修正幅)
(出所:Street Insights)
サービス部門のセクター別動向は11業種中で9業種で増加し、速報値ベースでの前月の8業種を上回った。今回最も雇用が増加した業種は15カ月連続で教育・健康、次いで前月減少した小売、前月2位の娯楽・宿泊が並んだ。一方で、公益が減少し、卸売も7カ月ぶりに減少した。
(サービスの主な内訳)
(出所:Street Insights)
財生産業は前月比0.8万人減と、前月の3.4万人増(修正値)を下回った。業種別をみると、建設が2カ月連続で増加した一方で、鉱業・伐採と製造業が減少に反転、特に製造業は過去6カ月間で5回目の減少となり、ISM製造業の雇用の弱さと整合的だ。
(出所:Street Insights)
チャート:業種別、雇用の増減
(出所:Street Insights)
〇平均時給
平均時給は前月比0.3%上昇の35.61ド ル(約5,340円)と市場予想と一致し、11月の0.4%を下回った。2021年2月以降の上昇トレンドを維持している。前年同月比は3.9%、市場予想と前月の4.0%以下となり、3カ月ぶりの低い伸び。生産部門・非管理職の前年同月比は3.8%と、前月んお3.9%を下回り2021年5月以来の低い伸びだった。
チャート:平均時給、全米と生産部門・非管理職部門は伸び鈍化
(出所:Street Insights)