骨の髄まで「上意下達」が染み付いてるというか。
私はコンサル業のかたわら趣味で色んな個人と「文通」をしながら人生について考える仕事もしていて(ご興味があればこちらから)、それで繋がってたある「アメリカのビッグテック」で働いてる女性が、
「中国人の同僚と話す時には、ただ決定の結果だけじゃなく、いま上層部がどういう意図で動いていて今後どうなっていきそうかとかちゃんと話さないと何か隠していると疑われる。でもそういう情報をちゃんと常に伝えるようにしていけば、すごくこちらの意図を汲んだ動きをしてくれるようにもなる」
といっていて、そういう部分が「中国人の長所」でもあるわけですけど・・・
意外なことですが、日本人は中国人に比べるとよほど「お上に対する反骨心」がある面があるというかこういうのは「忖度だ!」って日本では徹底的に嫌われる要素という感じで、じゃあどうやって中国が実現しているような「無理やりではあるものの大域的な合理性」に対抗していけばいいのか?というのは大きな課題ですね。
4. 「汚職に厳しい国」日本はどう対抗するべきか?要するにここまでの話をまとめると、
中国の常識外れの汚職の横行は、しかしそれによって「意思決定の迅速さやある程度の一貫性を保つ効果」というバカにできないパワー自体は実際に持っている
ってことですね。
それは特に日本のように「とにかく合議に時間がかかる国」としては真剣に考えなくちゃいけない。
ある種の「日本という国を憎悪しているタイプの日本人」の人からすると日本だって「自民党のお友達が全てを支配しているとんでもない邪悪な汚職国家」に見えているかもしれませんが、実際は以下記事にあるように、アジアでダントツの「汚職の少なさ」だと世界的にも認められているレベルなので・・・(特に”ビジネスと政府の関係”のクリーンさでは世界一の評価になっているらしい)。