■「翼のある怪物の死体」を発見

 1968年にはイタリア・アブルッツォ州チェラーノ近郊からも目撃報告が届いている。

 1968年6月14日、ある女性が「町の郊外で赤く光る3つの円盤状の物体を見た」と地元警察署に通報した。やがて、同じことを主張する電話が相次ぎ、さらには「人間のような巨大な鳥が町に向かって飛んでいる」という報告も寄せられた。また何人もの目撃者が空飛ぶ獣を見たと警察に連絡してきた。

 翌日には、一帯の森の中で「翼のある怪物の死体」を見つけたという男が現れた。

 地元の町医者は男の話を聞き、現場に出向き目の前の死体にショックを受けることになる。

「身長約90センチ、体重約20キロ、腕と脚は通常の人間とほぼ同じような形をしており、関節構造を備えた生き物であった。肩と首のほぼ中間に翼があり、小さくて薄いが非常に強い軟骨片でできていて、明らかに非常に速く動くことが可能な構造であった。生き物には目がなかった。その代わりに、皮膚の薄い膜で保護されたアンテナのような小さなフィラメントの集まりがあった。それはまた、酸素摂取が可能なエラのような開口部を持っていた」(地元の町医者)

 いったい何の生物なのか。さらに詳しい分析が必要であったのだが、急速に遺体の劣化が進みその後数時間で文字通り粉々になってそこにはわずかな粉末が残されただけだったとい

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(画像=イメージ画像 Created with DALL·E,『TOCANA』より 引用)