以上、列記してきた次期トランプ政権の世界戦略はバイデン政権の対外姿勢とはほぼ正反対といえるほどの違いがある。その結果、今後の世界は大きく変わることが避けられない。だがその変化はいま展望する限り、アメリカが従来の超大国らしく、強い抑止力とリーダーシップを発揮していくように見える。そんな期待を抱きながらトランプ次期政権の登場を眺めたい。
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古森 義久(Komori Yoshihisa) 1963年、慶應義塾大学卒業後、毎日新聞入社。1972年から南ベトナムのサイゴン特派員。1975年、サイゴン支局長。1976年、ワシントン特派員。1987年、毎日新聞を退社し、産経新聞に入社。ロンドン支局長、ワシントン支局長、中国総局長、ワシントン駐在編集特別委員兼論説委員などを歴任。現在、JFSS顧問。産経新聞ワシントン駐在客員特派員。麗澤大学特別教授。著書に『新型コロナウイルスが世界を滅ぼす』『米中激突と日本の針路』ほか多数。
編集部より:この記事は一般社団法人 日本戦略研究フォーラム 2024年12月27日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は 日本戦略研究フォーラム公式サイトをご覧ください。