もちろん相手のミスの結果だろうが、どんなゴールもゲーム上は同じ価値を持つ。ただ、問題が解決したわけでもなく、問題を解決してくれるわけでもない1点だった。
勝敗以上に正反対な2チーム
ビラに関しては、シティに対する勝利は今後の好転のきっかけになりえると言えるだろう。ロジャーズのコンディション、デュランとの関係性の良さ。トップ下、ティーレマンスの可能性。例えば、昨2023/24シーズンほどFWレオン・ベイリーのコンディションが上がってこないことで停滞していた右サイドの攻撃に改善が見られるかもしれない。
逆にシティに関しては、深みから抜け出せなさそうである。「盛者必衰」という言葉があるように、いつかは絶対王者であるシティにも、こういう日が来ることは誰もが分かっていた。様々なネガティブな言説がシティには向けられてきたがその強さだけは皆が認めていたところだろう。特に、エンジンがかかったシーズン終盤は無類の強さを誇った。
しかし、”必衰”の時は思ったよりもあっけなく、そして無常に進んでいく。世界最高のジョゼップ・グアルディオラ監督に率いられた世界最強のチーム。彼らの時代の終わりが刻一刻と現実味を帯びてきている。何か改善策を見つけられるだろうか。