■ティモシー・カルハム
1997年7月、カナダ・トロントに住んでいた当時72歳のヒュー・シンクレアが音信不通になった。彼の家族は、連絡が取れなくなったヒューを心配して警察に通報することに。彼の住む高級アパートに警察が到着したとき、隣人はヒューの部屋から悪臭がすると証言した…。
その後ヒューの住む部屋へ潜入すると壁やクローゼット、廊下などいたる場所に血痕を発見。しかし肝心のヒューの姿は見つからなかった。警察は事件性があるとして調査を開始したところ、当時27歳だったティンシー・カルハムの名前が捜査線に浮上する。ティンシーはヒューの失踪後、彼の部屋にあったアンティークを売却。またティンシーの車からはヒューの血痕が発見された。ヒューの遺体や犯行に使われた道具は見つかっていないが、ティンシーは殺人罪で有罪判決を受けている。