世の中にある犯罪の中で、最も罪深いのは殺人だろう。人を殺めた犯人は司法によって裁かれるが、時に証拠となる“遺体”が無い場合でも罪に問われるようだ。今回は、まだ遺体が見つかっていない殺人事件をご紹介しよう。
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■バーバラ・アッシャー
2000年7月、当時53歳だったマイケル・ロードが行方不明になった。警察が足取りを調べたところ、アメリカ・マサチューセッツ州でSMクラブの支配人をしていたバーバラ・アッシャーが失踪直前の彼に会ったことが判明する。
警察の取り調べでバーバラは、マイケルが行方をくらませた日に自宅で会ったことを自供したが失踪への関与は否定。しかし長時間に及ぶ取り調べの後、アッシャーは逮捕され過失致死罪で起訴されている。陪審で検察側は「バーバラとマイケルがSMプレイしている時にマイケルが心臓発作を起こして死亡し、彼の遺体を隠すためバラバラにして捨てた」と主張。しかし弁護側は、「遺体が見つかっていない」ことや、「遺体を解体したバスルームからマイケルの血やDNAが見つかっていない」ことなどを理由に無罪を主張した。8時間に及ぶ陪審の結果、バーバラは無罪に。未だマイケルの遺体は見つかっていない。