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番組の中で、原爆投下から16時間後、トルーマン米大統領が米国民に向かって話しかける場面が出てくる。
「少し前、アメリカの飛行機が広島に1発の爆弾を投下し、敵の有用性を破壊しました。その爆弾は2万トンのTNT火薬以上の威力があります」
「これは原子爆弾です。宇宙の基本的な力を利用したものです」
「私たちは史上最大の科学の賭けに20億ドル以上を費やし、勝利したのです」
「歴史的にみると、これまでの科学プロジェクトの中でも最大の成果と言えるでしょう」
「もし今、日本側が我々の条件を受け入れなければ、この地球上で見たこともないような破滅の雨が空から降ってくるでしょう」
「戦争はまだ終わっていません」
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――米国ではどんな説明がされたのかを日本人はもっと知っておくべきと思いました。日本人は一般的にアメリカが好きで、「アメリカってすごい」という表現をよく目にしてきました。私自身はいつも違和感を感じてきたのですが。
インマン氏:複雑ですよね。私も、大戦を経験している親戚がいるんですけれども、子どもとして戦争を経験していて、戦時中の生活があまりにもつらくて、戦争が終わってホッとしたといいます。(占領されて)民主主義になったら、軍事国家よりもずっとよくて。どちらかというと、アメリカありがとう、と。
その気持ちは分からなくもないけれども、ちょっと違うよね、と。すごく複雑だから。
――やっぱり、今、2024年になって、若い人、20代、30代、40代の人から見て、もう一度、違う見方をした方がいいのではないかと思うんです。
インマン氏:こうした昔のことを今でもきちっと教えているのでしょうか。
――「戦争を起こしたくない」「戦争反対」というだけでは、戦争は防げない。起きるときには起きてしまうことを今の世界情勢を見ていると感じています。
インマン氏:今回の番組でも、若い人たちが被爆者の話を聞いて検証するという活動も起きています