FW大黒将志(2021年引退)は、2006年8月31日にトリノに完全移籍したが、セリエAの2年間で10試合の出場にとどまり、得点を記録することはできなかった。トリノでは、フィジカルや戦術理解といったセリエA独自の高い要求に苦しんだとされる。期待された活躍はできなかった。

森本貴幸 写真:Getty Images

8:森本貴幸(カターニャ/2006-2011&2012-2013、ノヴァーラ/2011-2012)

FW森本貴幸(2024年引退)は2006年に18歳でカターニャへレンタル移籍し、同年12月のアスコリ戦で初めてベンチ入り。翌2007年1月、アタランタ戦でセリエAデビューを果たし、わずか4分後にゴールを記録して日本人最年少ゴールの快挙を達成した。2008年にはローマ戦で1試合2得点を挙げるなど成長を続け、2009年にはユベントス戦での得点やパレルモとのシチリアダービーでの活躍で注目を集めた。

2011年、出場機会を求めてノヴァーラに移籍し、同年9月のカリアリ戦で初得点を記録。インテル戦ではPKを獲得するなど2得点に絡む活躍を見せたが、怪我の影響もあり安定した結果を残すことはできなかった。2012年にカターニャへ復帰するも再び怪我に悩まされ、出場機会を得られずにセリエAでの挑戦を終えた。セリエAでのキャリアは波乱に満ちたものだったが、そのプレーは随所で存在感を示した。セリエA通算104試合に出場し19ゴールを記録。


長友佑都 写真:Getty Images

9:長友佑都(チェゼーナ:2010-2011、インテル:2011-2018)

DF長友佑都(FC東京)は、2010年7月にセリエA昇格組のチェゼーナへ期限付き移籍した。チェゼーナでは開幕戦から左サイドバックとしてフル出場し、持ち前の運動量とスピードで攻守に貢献。その活躍が評価され、2011年1月にはインテルへ期限付き移籍し、同年6月に完全移籍が決定した。