これ、めちゃくちゃ日常風にテキトーな事を言っているようで、ものすごく本質を突いた発言という感じで僕は好きなんですが。
雨が降ってきたら傘をさせばいい。寒くなったらコートを着れば良い。暑くなったら脱げば良い。いちいち大騒ぎしないで「対応」していけばいいし、それこそが「経営」なのだ、っていう金言ですね。
「需要側でなく供給側こそが課題」の時代には、この「雨が降ったら傘をさせば」型の「こだわりのない対応精神」が大事になってくるなと思ってます。
それと同時に、今回紹介した坂本さんの本は来年出る僕の本と本当に似た未来を想定している部分があるんですが、「省人化技術」のイノベーションを日本で急激に起こしていける可能性は必ずあるはずだと思っています。
そのためには、さっきもちょっと書いたけど「日本経済の強い部分」がちゃんと「必要なイノベーション」を起こせる流れを自然に共有していけるといいですね。
「新興のベンチャーしかイノベーションはできない」みたいな話、日本でもそうでなくては!って思ってるとあまりうまく行かない可能性あるなと思うんですよね。
「物流の人手不足」とか「地方の交通問題」とかそういう「ガチの課題」に対して、官民&オールドメディア一体となってちゃんと対応していく流れが実現していく方が、日本らしい成功にはなりえるんじゃないかと思ってます。
そうやって「お茶の間の関心事」と「最新技術の実装プロセス」みたいなのがうまくシナジーするようになっていくと、今の日本に薄っすら蔓延している「新しい技術嫌い」みたいな雰囲気も変わってくるんじゃないかと感じてます。
今はなんか、「お茶の間とは関係ないところ」でMBA的人材とソフトウェアエンジニアだけが密室で謀議してる印象になってるからね・・・
ここ10年〜20年ぐらいの世界的なイノベーションは本当にアメリカに新興ビッグテック主導のものばかりのように見えるんで、「ソレ以外のやり方」なんかありえないのでは?って思っちゃうんですが…